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「掠う盲鬼」の非公開について

※現在は有料形式で公開しています。
 本ページは自身への戒め・教訓、他者への意志表明として残します。



▼「掠う盲鬼」の非公開について
心の平穏のためにフリーで公開中だった「掠う盲鬼」を一時的に非公開設定にしました。
再公開はいつになるかわかりませんし、再びフリーで公開することはありません。
すでにお手元にシナリオ内容をお持ちの方は、普通に回して下さって構いません。
現在進行中の方も、そのままシナリオを使用して下さって大丈夫です。
ただ未プレイの方へシナリオを譲渡するのはお控え下さると嬉しいです。


(追記:2016/12/28)
「保存しておらず進行中の卓ができなくなってしまったので譲って欲しい」というお問い合わせを何件か頂きました。
お手数をおかけしてメールをした上で申し訳ありませんが、全てお断りしています。
シナリオ本文、関連画像含め、例外を作ると収拾がつけられないため、個人的にお渡しすることは出来ません。
相手に自分のための都合があるように、私にも都合があります。私は私が作ったものを、私の好きに扱います。
私が作るもの以外で面白く素晴らしい作品は山ほどあります。
どうかそういった作品と出会って、浮いてしまった時間をお楽しみ下さい。

(追記:2017/02/24)
重ねて記載しますが、「掠う盲鬼」をフリー配布することは二度としません。
個人的な譲渡も同じくです。頼まれてもお渡しすることは絶対にしません。
再び配布を開始するとしたら有料配布のみです。いつになるかは不明です。
これは「フリー公開してるならフリー素材同然なんだし何されても仕方ない」といった発言を目にしたことで決断しました。
個人的にはそういった人物には、自身のシナリオは目を向けてほしくすらありません。
並びに、新作は二度とフリー公開しません。過去作もどうするかわかったものじゃないです。



(追記:2017/01/18)
複数の方から励ましのメールを頂き、深く深く感謝しております。
私めの私情によることにも関わらず、少なくないお時間を割いてお心を配って頂いたことがただただ嬉しく、然と私の心へ届きました。お一人お一人へお礼を伝えられないこと、申し訳ありません。なのでこの場を借りて、本当にありがとうございます。贈ってもらえた言葉を胸に、今後も制作を続けていきます。

kanin





以下は非公開についての主観的な顛末です。
重複文章が幾つかあるのはご了承ください。





(追記:2017/01/18)
下記の文章が鬱屈なジメジメ気分全開なので要約を追加。


ある作品経由にシナリオに対する評価を受け、その評価が多くの観衆に肯定されている様子を見たことが発端。
私自身がその評価を受け入れる度胸も許容もないと、同上作品を見た時点で気づく。
公開していれば評価される確率は上がるため、早々にシナリオを非公開に設定。
作品に対する自信を喪失したことで、自信がない作品をフリー公開にしておくことは耐えられなくなったためである。


これはシナリオに対する評価を受けるのが、後になって怖くなったというだけの話です。
よって、特定のキーパリング方法やシナリオ改変云々に対して異議や非難、或いは否定する目的はありません。
繰り返しますが、キーパリング方法やシナリオ改変は自由です。
私は非公開時の理由文章に、作品から感じ取れた評価に対する私自身の感想は述べました。 ですが、感想内容を記載したのは私の配布ブログ上でのみであり、発端となった作品・製作者に対して直接的に申し立てや公開停止などを指示はしていません。





以下は非公開設定時(2016/12/22)の内容そのままです。

▼「掠う盲鬼」の非公開について
心の平穏のためにフリーで公開中だった「掠う盲鬼」を一時的に非公開設定にしました。
気持ちが落ち着いたら再び公開に戻すと思います。なお、この件に関してはとても個人的な感情によるものなので、心がしんどい事もあり質問等には一切お答えできません。


再公開はいつになるかわかりません。もしかしたら再びフリーで公開することはないかもしれません。
すでにお手元にシナリオ内容をお持ちの方は、普通に回して下さって構いません。
現在進行中の方も、そのままシナリオを使用して下さって大丈夫です。
ただ未プレイの方へシナリオを譲渡するのはお控え下さると嬉しいです。





※お願い※
もし今回の件に心当たりのある作品を知っていたとしても、制作者側へこの件を臭わせるような、あるいは押しつけるような行為は絶対にしないでください。絶対です。
相手方にもご迷惑がかかりますし、私も迷惑です。





 







※以下を読むのは自己判断です※(追記:2016/12/28)
 気分を害したとしても、それは貴方が読んだからです。誰も責任は取れません。貴方の問題です。
 本件に触れる負の感情をメールフォームて伝えようとしても、それらは自動で削除されるよう設定されています。
 件数だけはわかりますので、思いの外壁を殴りたい方がいらしたのを知りこの注意書きを増やしました。
 どうかもっと有益なことに時間をお使い下さい。貴方の心と手を苛めるだけです。





シナリオをどう扱うかはその卓次第、改変もいくらでも自由だと頭ではわかっています。
頭ではわかっていますが、心が受け止め切れませんでした。
以下はそういった独りよがりの独り言です。





 それはよくある大げさにいじって笑いをとる類の演出でした。しかし作者の私から見た視点では、とても笑うことはできませんでした。ギミックや配置はひとまとめにされて意味をなくし、乗り越えてから見てほしかったメッセージは面白可笑しく蹴り飛ばされる様子に、ただ適当に流しているようにしか受け止められないまま、身動きができなくなりました。
それを今回は派手な形で出され、それが多くの人にウケている様子を見てしまい、見てしまったことを後悔しました。

 最初は怒りや文句なども浮かびましたが、それは私のわがままです。セッションの主役はKPとPL演じるキャラクターであり、シナリオは舞台装置だと考えているからです。
TRPGのいくらでも応用の利く良さを生かしているだけですから、参加者が楽しくできればそれは成功ととっていいでしょう。舞台装置が壊れたとしても、演者が上手く進行できればそのセッションは問題などなく、参加者が楽しめる帰結を得られたのであれば、周りがとやかく言う資格などありません。

 ただ、どうしても舞台装置であるシナリオを作った身としては、長い時間をかけて考えあぐねた内容を、私が時間をかけて頑張ったあの努力はなんだったのだろうか、無意味だったのではないかと、大きな虚しさと、悲しさに苛まれました。
おそらく短編作品であればここまでショックを受けなかったのでしょうが、長編は話が違います。
「掠う盲鬼」は2014年10月から着手し始め、ギミックに必要な配置とマップを丹念に組み立て、アイデアを打ち込んでは消しひねり出しては消し、結末へ導くための筋立てをまとめあげ、必要な描写、そのための画像……2016年3月までコツコツと積み上げ完成させた、今までの私にとって一番手間暇をかけて作り上げた作品です。
そうして長い時間をかけて作り上げたので、かけた労力と思いが大きすぎて今の私には耐えられなかったようです。こういった展開も覚悟した上で公開していたのですが、実際目の当たりにしてこの様です。全く覚悟できていなかったことを痛感しました。

 元々自分の作品に自信なんてほとんどありません。シナリオを作成しては公開配布しているのは、私にとって嬉しい言葉をもらえたからです。テストプレイで面白かったよと仰ってくれたプレイヤーの方々の言葉や、実際に回してシナリオを体験し、お時間を割いて感想を下さった方々のお言葉で、公開配布できる自信は成り立っています。
今回の非公開処置は、元から突き刺さっていた作品への自信のなさがさらに深くなってしまい、公開していることに耐えられなくなり、自分の作品と心を守るために非公開にした次第です。

 突然の非公開で戸惑われたかもしれないことは申し訳ありません。とはいえ私の作ったものでなくても面白い作品は沢山ありますから、問題はないと思われます。元々趣味で公開していただけのものなので、どう扱うかは私の自由にします。

本記事は誰かから共感を得たいわけではありません。私の心の整理をつけたいのと、理由も言わずに非公開にしては余計な誤解を生みかねないと考えたからです。
問題なのは、私自身の弱い心に受け止め方の柔軟さが足りないだけなのです。この問題は直ぐに解決できるものではありませんので、時間を掛けて向き合います。

(2016/12/22) 記載 作者:kanin 
(2016/12/30) 検索避けもかねてページ移動